あけましておめでとうございます。

町民の皆さまにおかれましては、希望に満ちた輝かしい新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、日頃から町政運営に対しまして深いご理解とご協力を賜り、心から御礼を申し上げます。

令和2年から続く新型コロナウイルスは世界中で猛威を振るい、昨年は、新たな変異株による感染拡大により、成人式や消防出初式の中止など新年の幕開けは厳しいものとなりました。
また、東京2020オリンピック・パラリンピックの開催に伴い、本町でも5月7日に上五島空港から頭ヶ島天主堂までを7名のランナーによる聖火リレーが行われ、それぞれの想いや周りへの感謝を胸に聖火を繋いでいただき、8月16日にはパラリンピック聖火採火式を行いました。東京2020ではアスリートの活躍に喜びや感動を受けながらも、第5波という厳しい感染状況も経験しました。コロナ禍は、全国に緊急事態宣言が発出されるなど、社会経済活動全般にわたり大きな影響を及ぼしています。
ワクチン接種も進み、治療薬の登場も期待できますので、今年こそは、コロナ禍が収束して明るい1年になるよう心から願ってやみません。町としても感染拡大防止と社会・経済活動に対する支援の両面から、各種機関・団体と連携し、さまざまな取組を推進して参りますので、皆さまには基本的な感染防止対策の継続をお願いいたします。
また、昨年8月には1週間にも及ぶ大雨警報が発表されるほか、9月には台風14号が接近し暴風雨被害が懸念されました。幸いにも人命などに及ぶ大きな災害が発生しなかったため、ほっと胸を撫でおろしているところであります。今後も、異常気象に伴う自然災害の多発・激甚化が予想されますが、国土強靭化地域計画に基づいた安全・安心なまちづくりを進めて参ります。
本町では、高齢化の進行に伴い運転免許証を返還される方が増加傾向にありますので、通院や買い物などへの移動に困らないように、長崎県およびトヨタ自動車(株)と連携して、モビリティサービスを基盤とした地域課題解決のためのSmart GOTO実証実験を始めております。昨年７月から津和崎方面、１０月から若松島方面において予約型乗合タクシーの運行を開始し、登録者数および利用者数も順調に増えており、本年２月には飯ノ瀬戸方面や桐方面においても運行を開始する予定です。
利用者の皆さまのご意見を伺いながら、より便利で使い勝手のよい地域交通システムの構築を図るとともに、Smart GOTOアプリケーションを活用したヒト・モノ・情報の高効率循環の実現に向け、各分野における活用の検討を進めて参ります。
加えて、本町の最重要課題であります人口減少対策を進めるため、谷川新法と呼ぶべき有人国境離島法による交付金をはじめ様々な制度を活用して、基幹産業であります水産業、観光・物産など産業の振興を図り、雇用の確保や若者の定住に取り組みながら、保健福祉の充実や子育て支援、集落支援を図るなど、町民皆さまと力を合わせ、町の魅力を最大限に活かした住みよいまちづくりに邁進して参りますので、町民の皆さまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

結びに、新年が町民皆さまにとりましてご健勝で幸多き一年となりますよう祈念申し上げます。