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新上五島町指定文化財の『妙典無縁墓碑群』に関しまして、平成30年10月に南側壁面が崩落し、多数の墓石が被害を受けました。地域から復旧を望む声があがり、奈良尾地区住民を中心に整備委員会が立ち上がり、昨年6月から修復工事に向けた募金活動が行われ、別添資料のとおり、このたび修復工事が完了しました。

町といたしまして、ふるさと納税制度を活用し、復旧を応援して参りました。たくさんの方々から、心温まるご支援を賜りました。衷心より厚く御礼申し上げます。今後も引き続き、町の貴重な文化財を守るため、ご支援・ご協力の程よろしくお願いいたします。


【奈良尾妙典無縁墓碑群】
この墓碑群は、16世紀末頃、現在の和歌山県有田郡広川町方面から、鰹漁や鰯網漁にやってきた漁師たちが海難のために命を落としたり、志なかばで病に倒れるなどし、奈良尾の地に葬られた人々の生きた証です。昭和44年に行われた広川町郷土史編纂委員会の調査によると、墓地内に159基存在することが判明しています。町の歴史を物語る貴重な史跡として、旧奈良尾町時代の昭和62年に町の文化財に指定されています。