新上五島町の中学生６名が８月５日（月）から９日（金）まで、町の補助事業「未来にはばたく海外研修事業」により韓国ソウル市を訪れました。

国際化が進む中にあって、広い視野とともに、異文化に対する理解や、異なる文化を持つ人々と共に協調して生きていくことは極めて重要なことです。そこで、夏休みを利用して韓国への海外研修を行い、国際性豊かな人材の育成を目指すことを目的に行われたものです。


町内中学校の応募者の中から選考された６名は、事前に町観光物産課の嘱託職員である林根昊（イム・グンホ）さんから、韓国の文化・歴史・経済・生活習慣などの講義を受け、簡単なあいさつや自己紹介ができるまでになりました。

韓国では、ソウル市の中心部に位置する漢江（ハンガン）中学校に、１０中学校から集まった１６人の中学生らと交流。横断幕と伝統楽器を用いた演奏で迎えられ、交流会で６名は新上五島町の紹介を行いました。最後に、奈良尾中学校３年の深浦理奈さんが「私たちは韓国に訪問できたことをとてもうれしく思っています。今回の経験を日本に帰って多くの中学生に伝え、日韓の架け橋になれるよう努力したいと思っています」と韓国語で締めくくると、とても素晴らしい発音だと地元の中学生から驚嘆の声が上がりました。

続いて、「韓国のり巻き作り」をみんなで体験して交流を深め、最後の記念撮影が終ると、お互いに連絡先を交換して、次回の再会を約束していました。


そのほか、南北に分断された場所を見ることのできる「統一展望台」や「戦争記念館」などで平和学習を行い、「昌徳宮」「宗廟」の世界遺産を見学。また、韓国の企業「サムスン電子」を訪問し、「コリアハウス」で人間国宝などによる伝統芸術を鑑賞しました。


短い期間でしたが、海外を初めて体験した中学生にとって、異なる国の文化や学生との交流により多くの刺激を受けた４泊５日間だったと思います。この研修で学んだことを将来に活かしてくれることを期待しています。