新上五島町 消防本部

心肺蘇生法

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた心肺蘇生法について

新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた心肺蘇生法について

応急手当

愛する人を救うため

応急手当

新上五島町では、119番通報してから救急車が到着するまで約10分かかります。
この10分間に適切な応急手当てがなされることが傷病者の救命につながります。

「それが出来るのは、そのときそこにいる、あなたです」

あなたにも出来ます応急手当!!

あなたにも出来ます応急手当!!

消防署では、一人でも多くの人に応急手当を身につけていただくため、救命講習を行っています。
受講料無料で、修了証が交付されます。
詳しくは、消防署までお気軽にお問い合わせください。

救助リレーの第一走者はあなたです

救命処置の流れ

心肺蘇生とAEDの使用

■救命処置の流れ(心肺蘇生とAEDの使用)
      観察   処置      
 
傷病者発生
  1.反応(意識)を確認  
  2.反応なし  
3.助けを呼び119通報とAEDを依頼する。
  4.呼吸をみる
●普段通りの呼吸をしているか?
(※10秒以内)
 
     
  呼吸あり   呼吸なし  
     
●気道の確保
●応援・救急隊を待つ
●回復体位を考慮する
   
     
4.胸骨圧迫
●強く(成人では少なくとも5cm・小児・乳児は胸の厚さの約1/3)
●速く(少なくとも100回/分)
●絶え間なく(中断を最小にする)
●圧迫の解除は胸がしっかり戻るまで行う
5.人口呼吸(約1秒かけて胸の上りが見える程度の量を吹き込む)
●人口呼吸ができなかったり、ためられる場合は胸骨圧迫のみを続ける
6.心肺蘇生(胸骨圧迫30回 + 人口呼吸2回)を繰り返す
  8.心電図の解析
●電気ショックは必要か?
 
11.
繰り返す
11.
繰り返す
 
電気ショック
必要あり
  電気ショック
必要なし
 
9.電気ショック1回   9.ただちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開
 
10.その後ただちに胸骨圧迫から心肺蘇生を再開  
 
救急隊に引き継ぐまで、または傷病者が目を開けたり普段通りの呼吸が出現するまで続けてください。

救命処置の年齢別比較

救命処置およびAEDの年齢別比較表

救命処置の年齢別比較表
年齢別 成人
(思春期)
※15歳程度以降
小児
(1~思春期)
※15歳程度
乳児
(1歳未満)
通報 反応がなければ大声で助けを呼ぶ
119通報とAEDの手配
心肺蘇生法
の開始
正常な呼吸(普段どおりの息)をしていない
胸骨
圧迫
圧迫の
位置
胸の真ん中 左右の乳頭を結ぶ線の少し足側
圧迫の
方法
両手で 両手または片手で 2本指(中指と薬指)
圧迫の
深さ
少なくとも5cm 胸の厚みの1/3
圧迫の
テンポ
1分間に少なくとも100回
胸骨圧迫と
人口呼吸の比
30:2
(胸骨圧迫):(人口呼吸)
気道確保 頭部後屈あご先挙上法
人口呼吸
(省略可能)
約1秒かけて2回吹き込む
口 対  口 対 口鼻
AED実施の年齢別比較表
年齢別 成人
(未就学児)
※6歳以上
小児
(1歳~未就学児)
※6歳
乳児
(1歳未満)
AED 装着の
タイミング
到着次第
電極パッド 成人用パッド 小児用パッド
(※やむを得ない場合は成人パッド)
電気ショック
後の対応
ただちに心肺蘇生法を再開(2分間)
気道異物 反応あり 腹部突き上げ法・背部叩打法 背部叩打法 (片腕の上で うつぶせ)
反応なし 通常の心肺蘇生法の手順

出血の応急手当(止血法)

止血法には「直接圧迫法」と「止血帯法」などがあります。

外傷などにより血管が傷つけられると「出血」が起こりますが、傷つけられた血管 の種類によって出血の状態も異なります。

動脈からの出血は鮮紅色で、心臓の拍動に合わせて噴水のようにほとばしり、自然に 止まることは少なく、放って置くと短時間に多量の血液が失われます。

私達の体内には体重の1/13~1/14の血液があり、体重60㎏の人の全血量は約5(リットル) と考えられます。

このうちの1/3(約1.6(リットル))を失うと生命が危険な状態になります。

したがって多量出血、持続する出血があるときは直ちに適切な「止血法」を行わなければなりません。

直接圧迫法

まず最初に試みる方法で、清潔なガーゼやハンカチなどで傷口を強く圧迫します。

片手で圧迫しても効果が無い場合は、両手 で体重をかけながら圧迫します。

手足の場合、圧迫と同時に傷口を心臓より高く保つと効果的です。
また感染を防ぐためゴム手袋やビニール袋などを手にかぶせて直接「血液」に触れないよう注意して下さい。

止血帯法

直接圧迫法で十分に血が止まらない場合、傷口より心臓に近い部分を包帯又は帯状のもので強くしばって止血を図ります。

・しばる部分に当て布をあて止血帯ををゆるく結んで棒を入れます。

・次に血が止まるまで棒を静かに回して行きます。

・止血帯に針金や細いひもを用いると皮膚や筋肉などを傷つけるおそれがあるので幅の広いものを使うようにします。

・血が止まったら棒が戻らないように別の包帯などで固定します。

・最後に止血帯をかけた時刻を記録し誰が見ても分かる様にして置きます。

・もし30分以上止血帯をする場合は、30分に1回止血帯をゆるめ、血液が流れるようにします。

・ゆるめる場合は、しばってある部分の皮膚が赤みを帯び、傷口から血液がにじみ出る程度とします。

骨折の応急手当

骨折に対する応急手当と目的は

一般的に「骨折」している部分は出血や組織が傷つけられることによって腫れることが多く、また骨折部が動くによって痛みが起こります。

手足など皮膚に傷がなくても「変形」や「腫れ」が見られる場合は骨折しているものとして手当てをします。また変形などがなくても「動かすと異常に痛がる」場合も骨折があるものとして対応します。

骨折に対する応急手当と目的は

骨折した部分が動くことによって起こる二次的な損傷の防止と苦痛を和らげるため「固定」を行い、「安静」を保つことです。

固定方法の例

固定の範囲は原則として骨折部の両端の関節までを含めて行います。
2関節固定

骨折端が皮膚から飛び出している場合、出血があれば清潔なガーゼなどを厚めに当て包帯をします。
止血と感染を防ぐため

また、飛び出た骨端は無理に戻さないことも大切です。

上腕部の骨折1

上腕部の骨折1

当て木を肩から指先まで当て固定します。

上腕部の骨折2

上腕部の骨折2

当て木を肩から指先まで当てて固定した後、三角布などで吊下げます。

前腕部の骨折

前腕部の骨折

当て木を上腕から指先まで当て同じ様に固定、吊下げます。

当て木がなければ

当て木がなければ

当て木がなければ、週刊誌などの「雑誌」や「ダンボール」を利用します。

大腿部の骨折

大腿部の骨折

内側と外側に当て木を当て、骨折した足を挟むようにして、三角布などで固定します。
この場合、外側の当て木は「胸から足関節まで」の長さのものを用います。
(※なければ2本をつなぎ合わせるなど工夫して下さい。)

下腿部の骨折1

下腿部の骨折1

下腿部の骨折2

下腿部の骨折2

脱臼・捻挫の応急手当

関節をつくる骨と骨の位置関係が正常な状態からずれたものを「脱臼」といい、外力によって、関節がその運動範囲を許容以上に超え、靱帯などが損傷されたものを「捻挫」といいます。

肩や肘関節の脱臼は、スポーツ時などでしばしば起こり、関節部の痛み・皮膚の突出や陥凹・異常な手足の位置・長さの違いなどが見られ、骨折を伴う場合もあります。

一方「捻 挫」は手首・足首などでみられ、歩行中の踏み違いは捻挫の典型例です。

捻挫の応急手当1

捻挫の応急手当1

ひねった方向と逆方向へ包帯などで固定します。

捻挫の応急手当2

捻挫の応急手当2

ひねった足を冷し、高くして安静を保ちます。

「脱臼」の応急手当としては

患部(手足全体を含めて)の安静に努め、速やかに病院へ運ぶことです。
時間が経つと整復しにくくなり、機能障害を残しやすくなると言われています。

「捻挫」に対する応急手当は

ひねった方向にさらにひねることのない様、テーピングや包帯・固定を行い、患部の安静・冷湿布・圧迫・患部を高くすることが強調されています。

異物の誤飲

喉に異物がつまってしまったら

異物の誤飲

喉に異物がつまると、無意識に喉に手をあて、苦しそうな表情をし、咳込み、ゼイゼイという音、顔色が青くなり、唇が紫色になります。

異物除去には、咳が最も効果があるので、できる限り咳を続けさせましょう。

それでも取れない場合は次の方法を試しましょう。

口の中の確認

口の中を開け、分泌物や異物(食物、吐物、血液等)がないか確認し、顔を横に向け、ガーゼ、ハンカチ、布などを指に巻き異物をかき出します。

口の中を確認し異物をかき出す

口の中を確認し異物をかき出す

背部叩打法

ひざまずいて自分の方向に向け、横向きにし、手のひらで肩甲骨の間を4~5回力強く連続して叩きます。

成人、小児の背部叩打法

成人、小児の背部叩打法

乳児・新生児の背部叩打法

乳児・新生児の背部叩打法

ハイムリック法

腕を後ろから抱えるように回し、片方の手で握りこぶしを作り、みぞおちにあて、その上をもう一方の手で握り、すばやく上内方に向かって圧迫するように押し上げます。

ハイムリック法

ハイムリック法

● この方法は、意識がない人や妊婦、1歳未満の乳児には行わないでください。
● 意識がなくなったら、2(人工呼吸)対30(胸骨圧迫)の心肺蘇生法を行ってください。

熱傷(やけど)

熱傷(やけど)

熱湯、炎,蒸気、化学薬品などに触れると起こります。高齢者や乳幼児で同じ程度のやけどでも重症になりやすく、熱傷が深く、面積が広いほど重症となります。
 

熱傷に対しては冷却が一番の対処法ですが、寒いときや、乳幼児、広範囲の熱傷では過度の冷却で低体温になる可能性があります。
このような場合は被覆を行い毛布などで保温を行いましょう。

応急手当のポイント

やけどの手当で大事なことは、感染防止と痛みを和らげてやることです。

冷却

すぐに冷やすこと。できれば水道水などのきれいな冷水をかけたり、水道水を入れた容器に患部を直接浸すことです。衣服の上から熱湯などをあびた場合は、直ちに衣服の上から水をかけるか水に浸しましょう。

被覆

水道水などで冷却後はやけど面の保護をして感染を予防します。清潔なガーゼ、タオルなどで患部を覆ってやりましょう、この場合水泡(水ぶくれ)がある場合は破らないように注意すること、病院での治療の妨げになるため、患部に薬剤などを塗らないようにしましょう。

中毒(薬物・ガス)

中毒(薬物・ガス)

ガスや灯油などの不完全燃焼で発生する一酸化炭素中毒、有毒ガスによる中毒、食べたり飲んだりして起こる中毒があります。

一酸化炭素中毒

密閉した室内などで暖房器具の不完全燃焼により起こります。頭痛、吐き気、耳鳴り、めまい、意識障害が起こり、呼吸困難となります。また、意識より手足の神経がマヒしてしまい、途中で中毒に気づいても手足が動かないことがあります。

●暖房器具の点検、室内の換気は必ず行いましょう。

その他の有毒ガス

有毒ガスは普通目に見えないものです、目、鼻、のどに刺激臭を感じたら、すぐにその場から離れることが大事です。

●どちらも原則的な手当てとしては、風通しのよい所に移し衣服をゆるめ、呼吸がしやすいようにしましょう。呼吸が止まったら、人工呼吸をしましょう。

食べたり飲んだりして起こる中毒

飲食物、洗剤、化粧品、化学薬品、薬品、タバコなどを飲んだり、食べたりすることにより中毒を起こします。

すぐに医療機関に搬送しましょう。

すぐに医療機関に搬送しましょう。

意識がある場合は多量の水を飲ませ吐かせること。

次の場合は絶対に吐かせないで!

●強い酸、アルカリ、ガソリン、灯油、飲んだものはわからないが口のまわりがただれている場合。
吐くことにより再びのどを通り、のどを焼けただれさせたり、肺に入り危険だからです。

●意識のない場合は絶対吐かせてはいけません。
呼吸の有無を確認し、呼吸をしてなければ直ちに人工呼吸をしましょう。

けいれん(ひきつけ)

手足をつっぱり、眼球を上に向けたまま歯をくいしばり、唾液を流し、意識がなくなる状態がけいれん、いわゆる「ひきつけ」です。

子供に多い熱性けいれん

高熱に伴って、全身のけいれんを起こすものをいい、生後6ヶ月から6歳の間、特に1~3歳のときに多く起こります。

子供のけいれんは意外に多く、10~20人に1人は子供時代になんらかのけいれんを経験しているといわれています。

熱が急に上がるとき(38℃以上)に起こりやすいですが、たいてい5分以内で治まるといわれています。

発作は一度しか起こさないことがほとんどですが、時に1回の発熱でけいれんを繰り返したり、熱を出すたびにけいれんを起こす子がいます。

7歳以降では自然に起こらなくなりますが、一部にてんかんを起こす子供がいるといわれています。

けいれん時の観察と応急手当

1.冷静に観察しましょう。

けいれん状態(けいれんの部位、つっぱっているか、ガクガクしているか)持続時間、熱の有無、頭痛、嘔吐、けいれん前後の意識状態などの情報は医師の診断治療に重要な要素であるので、観察者(母親等)は、けいれん状態を冷静に観察することが大切です。

特に、「けいれんの持続時間」は、想像以上に長く感じられるので、冷静に持続時間を観察して下さい。(必ず「時計」で確認しましょう。)

2.呼吸がしやすいように衣服をゆるめ楽にしましょう。

2.呼吸がしやすいように衣服をゆるめ楽にしましょう。

けいれん中は、大声で呼んだり、揺り動かしたり、無理に押さえつけたりして刺激を与えないようにします。

無理に口をこじあけて、「スプーン」や「割りばし」などを入れると、かえって口の中を傷つけてしまうので大変危険です。

衣服のボタン等を外し、身体の圧迫をゆるめ、楽な体位にして「安静」を保つようにしましょう。

3.嘔吐に備え、顔を横に向けましょう。

3.嘔吐に備え、顔を横に向けましょう。

顔を横に向け、おう吐が起きても、吐いたものが気管内に入らないように気をつけましょう。

(必要に応じ体ごと横向きにし、窒息を防ぎます。)

年齢に関係なく医師の診察が必要なけいれん状態

①けいれんが10分以上持続するもの
②短時間にけいれんを繰り返すもの
③けいれん後、意識が回復しないもの
④嘔吐を繰り返すもの
⑤マヒがみられるもの(手足の力がなく動かさない、顔がゆがむなどの症状)

※以上のような場合には、熱性けいれん以外の病気が考えられますので、早急に、救急車を要請するか、医師の診察を受けましょう。