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文化的景観について

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新上五島町内の文化的景観の紹介

趣の異なる2つの文化的景観

 新上五島町内には、平成24年1月24日選定の「新上五島町北魚目の文化的景観」と同年9月19日選定の「新上五島町崎浦の五島石集落景観」の2つの重要文化的景観選定地区があります。
 ひとつの市町に2つの選定地区を有するのは全国的にも珍しく、この島の持つ歴史的・文化的な魅力が表れています。
 ここでは、文化的景観とはどういう文化財であるのか、また2つの地区の重要文化的景観選定地区について紹介します。


 

北魚目の文化的景観の全景 崎浦の五島石集落景観の全景

文化的景観とは

 文化的景観とは人がその場所で生活し、生業をおこすことで生まれる景観のことをいいます。
 これは単なる自然景観とは異なり、そこには常に人の営みがあり、そこに人が営むことにより人為的な景観が生まれ、それが自然あるいは風土と一体になった景観ということになります。 棚田や段畑、水辺の景観などを思い浮かべると分かり易いかもしれません。また、人が一度も住んだことのない無人島を思い浮かべてみてください。そこには文化的景観が存在しないことがわかると思います。 文化的景観というのは人の住む場所には常に生まれます。
 実は都会でも田舎でも人の住む場所、生業がおこなわれる場所はどこでも文化的景観があるといえるのです。都会のニュータウンや、街路樹の景観、ウオーターフロントの景観も一種の文化的景観です。
 そのような多種多様な文化的景観のうち、文化庁では我が国の歴史や文化のなかにおける、生活や生業を理解するうえで重要なものを「重要文化的景観」として選定しています。重要文化財や史跡のように国の文化財保護制度の一環になります。
 重要文化的景観とは、まさに「ひとの生き様が現れた景観」といえるものなのです。
 令和6年10月11日時点で、全国で74件が選定されています。

 文化庁ホームページ http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/keikan/

北魚目の文化的景観

 
 
 新上五島町の北部に位置する北魚目地域は、南北約17km(選定部分12 km)、東西約1km~2 kmの細長く迂曲した地形を成しています。平坦地に乏しく、急峻で細長い形状に急峻な山が連なっているため、生活を営むのに不便な土地だといえます。
 この地域は、元々この地域に住んでいた人々によって形成された集落と、江戸時代後半に大村藩外海地方などから移住してきた人々が住み着いた集落の2つのグループが存在します。元々北魚目に住んでいた人々は豊かな漁場をもとに、比較的平坦な海岸沿いに集落を形成しました。江戸時代には「加徳制」という特権的な世襲制の漁業権制度があり、限られた人々が網主となり、漁業が営まれていました。
 その一方、移住してきた人々は、急峻な山の中腹の未開墾の土地を切り開き、急勾配の土地に石垣を築き、段々畑を造り、主に甘藷栽培などの農業を中心とした集落を形成しました。
 このように、漁業を主な生業とし海岸沿いに家屋が集住する形態と、農業を主な生業とし山の中腹斜面に家屋が散在する形態という2つの対極的な形態を成す集落景観や、移住者によってもたらされた甘藷の栽培・保存・加工方法などに特徴があるとして、重要文化的景観に選定されました。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
小瀬良集落
海岸付近で漁業や塩釜を営んでいた集落。中腹斜面にはキリシタン由来の集落がある。
江袋集落
海岸から一段と高い土地に築かれた農業集落
(キリシタンに由来する集落)
 
 
 
崎浦の五島石集落景観

 
 新上五島町の東部に位置する赤尾、友住、江ノ浜の各集落と頭ヶ島を合わせた範囲を崎浦地域といいます。
 この「崎浦」という地名ですが、国土地理院の地図には記載がありません。また江戸時代後期に作られた「伊能図」の中にも記載がありません。古文書では江戸時代の末期あたりからみられ、また、明治時代以降になるとこの地区にある学校の校区範囲にその名称が使われるようになりますが、詳細は不明です。
 平成24年の9月、国の文化財保護制度である「重要文化的景観」に崎浦地域が選定されました。地域に根ざした石文化が集落の景観に良く現れていることが価値として評価され、選定されました。同年の1月には北魚目地域が「新上五島町北魚目の文化的景観」という名称で選定されていますので、新上五島町では2件の重要文化的景観地域が選定されたことになります。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
家屋に使用されている砂岩の腰板石(赤尾集落) 採石場跡(頭ヶ島ウゴラ)
 
 
 
担当窓口:

重要文化的景観を形成する構成要素修理修景補助について

新上五島町では、良好な景観形成を推進するため、重要な構成要素となる物件の復旧修理及び修景等工事へ補助金を交付しています。
詳しくは担当課までお問合せください。


・対象物件
 「新上五島北魚目の文化的景観」「新上五島町崎浦の五島石集落景観」内の重要な構成要素

・補助対象経費
 重要な構成要素となる物件の復旧修理及び修景等工事に要する経費

・申請者
 重要な構成要素の所有者または、管理責任者

・補助額
 ①重要な構成要素のうち、居住地を構成する要素及び生業を構成する要素
   
補助対象経費の10分の8以内(上限160万円)

  ②上記以外の重要な構成要素
   補助対象経費の10分の8以内(上限8万円)


 

添付資料:
新上五島町文化財保護条例[0.21MB]新上五島町文化財保護条例施行規則[0.92MB]
担当窓口:

重要文化的景観選定区域内での届出行為

重要文化的景観の選定区域内では、これらの価値ある景観を守るため、文化的景観保存計画を策定し、その中で届出を要する行為を定めています。

下記の添付資料を参照し、事業を開始する30日前までに、担当課へ届出くださいますようお願いします。

魅力ある風景を未来へ引き継ぐために、ご理解ご協力をお願いします。
添付資料:
届出を要する行為[0.29MB]届出様式[0.06MB]
担当窓口:
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