【価 値】
新上五島町北魚目地域は五島列島中通島の北部に位置し、南北約12㎞東西約1.0㎞の狭く細長い地形をなしています。急峻で細長い迂曲(うきょく)地形に山が連なっているため、人間が生活を営むのに極めて不便な土地です。その厳しい地形条件に適応した農村及び漁村という対照的な形態を成す集落景観と、甘藷の栽培・保存・加工システムを基軸とした傾斜地での土地利用に特徴があるとして、平成24年1月24日に国の重要文化的景観に選定されました。
【所在地】
長崎県南松浦郡新上五島町立串郷の全域及び津和崎郷、曽根郷の一部
【選定面積】
1508.0 ha
【選定基準】
・水田・畑地などの農耕に関する景観地
・養殖いかだ・海苔ひびなどの漁ろうに関する景観地
・垣根・屋敷林などの居住に関する景観地
【価 値】
新上五島町崎浦地域の海岸線には五島層群に属する砂岩質の堆積岩が露頭しており、数多くの採石場跡が確認できます。その採石場跡に隣接する集落には石工が居住しており、生活空間における五島石の多様な活用のあり方は石材業の繁栄を現在に伝えるとともに、崎浦地域に独特の景観をつくり出しています。これらの特徴的な石文化が残る景観が、日本国民共有の財産として評価され、平成24年9月19日に国の重要文化的景観に選定されました。
【所在地】
長崎県南松浦郡新上五島町友住郷の全域及び赤尾郷、江ノ浜郷の一部
【選定面積】
976.9 ha
【選定基準】
・鉱山・採石場・工場群などの採掘・製造に関する景観地
・垣根・屋敷林などの居住に関する景観地